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空と人間が大好き! どちらも変わりやすいもの。だからこそ一瞬を見逃せない☆ そんな小さな幸せに気付き始めた今日この頃。 どなたでもコメント歓迎です♪ 足跡あれば辿ります☆
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『EARTH:Ⅲ』
『EARTH:Ⅲ』
Ⅲです。読んでやってください。
もう一度街へ足を運んだ僕は、手当たり次第に声を掛けた。
「太陽が光を失ってるんですよ?何も思わないんですか?」
僕のかけた言葉に対して人々の反応は予想を超えたものだった。
「太陽?そんなことより仕事だ。ほらほら邪魔だから。」
「光を失ってる?なら私たちは電気に頼らなきゃね。」
全く相手にしない人から、笑って馬鹿にする人すらいた。
「太陽が光を失った?何を言ってるんだよアース。太陽は今朝なんだからあんなに眩しく輝いてるじゃないか。」
僕は開いた口が塞がらなかった。指差した先の太陽は確かに澱んだ光しか放っていなかったのに…
僕だけがおかしいのか?
目が悪くなっただけなのか?
色々なことが頭を巡る中、この街を尋ねる最後の一軒となった古びた時計屋へと足を運んだ。

カランカラン

乾いたしかし温もりのこもった音が鳴る。と同時に奥から頭も髭も白髪だらけで目の大きさに合わない小さな眼鏡をした一人の老人が顔を覗かせた。
「…いらっしゃい」
しわがれた声で小さく呟くと老人はカウンターの小さな丸イスに腰掛けた。
本を広げ小さな眼鏡をちょっとずらし、もう一度
「いらっしゃい。」
と言った。
その声はしわがれていたが優しくて温かくて、つい僕は泣き出しそうになった。目的を忘れたかのようにぼーっと立っていた。まるでこの店に辿り着いたことで安心しきってしまったかのように。
暫くぼうっとしていた僕を呼び覚ましたのは
「ぼうず。」
という一言だった。
その一言に背筋はピンと伸び、
「はい。」
と今まで誰にもしなかったようなしっかりとした返事をした。
「何か聞きたくて来たんじゃないのか?」
僕はその言葉に呆気をとられた。何も言っていないのにどうして何かを聞きに来たと判ったのだろうか。

これが不思議な老人との出会いだった。


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【2006/03/03 09:45】 | 物語 | TrackBack(0) | Comment(2) |
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Comment
このおじいさんがキーマンですか?”!
【2006/03/03 11:04】 URL | ハッチ #-[ 編集]
なのですかなぁ??笑
【2006/03/03 17:55】 URL | ありす #-[ 編集]
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